2018年活動報告/越前市日本中国友好協会

面子と人間関係で築く日中友好
~18回目を迎えた日中友好春節のつどい~

「私、サラダつくって持っていくわ。」
「“たくわん”あるから持っていくで。」
「炊き込みご飯の手伝い、友達に声かけたで、10人くらい行けるや。」
「私は、妹と友達に声かけるわ。」
「米2斗は、だいじょうぶか。」
「大丈夫やで。家で米を作っている会長と事務局長と自分で持っていくわ。」

炊き込みご飯づくりに向け、ワイワイガヤガヤと話が弾む女性役員たち。

「水餃子は、いくつ作るんですか。」
「近年、参加者が少なくなってきたけど、1000個は、作らなあかんで。」
「水餃子づくりの責任者は、どうしようか。」
「いつもお願いしている中国人の奥さんは、最近子どもが生まれたで無理やって。」
「それなら、私の兄が、中国で調理師していたので頼んでみるわ。」
「作る人は、技能実習生の人に頼んでみるわ。」
水餃子づくりに向け、打合せに熱の入る役員たち。
日中友好春節のつどい
これは、当協会最大の事業である「2019年日中友好春節のつどい」の成功に向け、事業の大きな目玉である「炊き込みご飯」「水餃子」のふるまいコーナーを担当する理事長を中心とした女性役員や男性役員の打合せ状況です。
今年度の「2019年日中友好春節のつどい」は、2月17日に越前市労働福祉会館ホールにおいて、このような打合せ会に参加した役員の3倍もの日本人と中国人のスタッフに支えられ、約150人の参加を得て、盛大に、かつ成功裏に幕を閉じることができました。
中国について、雑誌などによると、『中国人は、「面子」を重視し、「人間関係」を非常に大切にする民族である。』と書かれています。
日本人も「面子」を気にすることがありますが、中国人の「面子」のこだわり方は、日本人には理解できないとも言われています。
中国人の「面子」は、もともと「体面」という意味で、「面子」を重視することは、きちんとして重々しく見せることだと考えられています。
例えば、中国人は、お客さんを招くとき、出来るだけ多くの料理を注文し、テーブルがいっぱいにならないと気が済みません。そうしないと、「面子」がないと思われ、料理が、結局残ってしまうとわかっても、「面子」を買うのには、仕方がないと考えられています。
また、中国人の「人間関係」については、血縁はとくに重要なものと考えられていますが、その次に重く見ているのが「友人関係」だと言われています。
それは、中国に「路遥知馬力、日久見人心(道が遠いほど馬の力が分かり、日時が経つほど人の心が見える)」という言葉があるように、中国人は付き合う時間の長さを重視し、時間こそが友情の真偽を確かめる試金石となるというように考えています。
さらに、中国の「一回生、二回熟、三回四回是朋友(一回目は他人、2回目は知人、三回、四回と会うことを重ね朋友になる)」という言葉からも、中国人の友達づくりのあり方を表していると言えます。
そういった中国の人たちと長年かかわってきた当協会は、近年ますます「中国人化」してきていると思います。
今回の当協会最大の事業である「2019年日中友好春節のつどい」をみても、事業の活動の源は、越前市において一番歴史の長い国際交流団体であり、一時は、約600人の一般参加者を含む総参加者約650人の「県下最大規模の春節行事」を開催したという「面子」と、この事業を支えているのは、会員の親兄弟、友達など、当協会の会員が培った「人間関係」であると言えます。
この「人間関係」は、中国の「一回生、二回熟、三回四回是朋友」という言葉のように、第1回から今回の18回まで支えていただいた朋友達、まさに当協会の「老朋友(中国人が、時間をかけて築きあげた友人を呼ぶ言葉)」達により築かれたものであり、当協会の宝です。
当協会では、「面子」と「人間関係」で、今後も「日中友好春節のつどい」を開催し、日本と中国両国民の相互理解と友好交流を図っていきたいと思います。
皆さんのご支援、ご協力をお願いいたします。
また、多くの活動を、共に取り組む当協会の会員(年会費:個人会員3,000円、団体会員1万円)も大募集しています。
今すぐ当協会事務局までご連絡を! 歓迎、歓迎! 熱烈歓迎! 大家一起活動吧!(皆さん、一緒に活動しましょう!)
越前市日本中国友好協会
日中友好春節のつどい