2018年活動報告/坂井市日中友好協会

新たなる春節祝賀会

2019春節祝賀会が2月3日の節分の日に、春江中コミュニティセンターで開催された。
積雪のない好天は初めてであり、参加者の足取りが軽く、笑顔の挨拶ばかりであった。
10時30分、開会の辞を松本富男副会長が述べ、渡邉一成会長の挨拶に続き、来賓祝辞を西川一誠知事、坂本憲男坂井市長、田中哲治坂井市議会議長の三氏よりいただく。
続いての舞台は祝い舞となり女性2名が恵比寿大黒の衣装で登場すると会場の空気がパッと明るく華やかになり、和む。いよいよ乾杯となり酒井哲夫福井県連会長の発声で祝宴にうつる。
坂井市に勤務する中国人研修生を主体に招待して開催してきた春節祝賀会であったが、この数年、大半がベトナム人となったことや、開催内容の見直しも検討していたことなどから、今回より市内に居住する中国人も招待することになった。小学生と母親が参加するなど和やかムードも深まるなか、会話内容にも集まりを楽しむ声が増した。
日本文化の紹介としてこれまでに日本舞踊、吟舞、太鼓、獅子舞、皿回し曲芸などを披露してきた。
中でも和服に興味と関心が多いことから4年前から男女数名に着付けを行い、好評であった。
舞台での着付けの様子を見るのも楽しく、同僚への応援の声かけなども多彩であり賑やかである。
今回は企業で働く女性4名に開会前から別室で着付けを済ませ、閉会まで着物姿で楽しんでもらった。
舞台での歌の披露や抽選会でも慣れない着物だが写真に納める光景が随所で多く見受けられ、場内のムードが高まり笑顔いっぱいであった。
昼食では太巻きにいなり寿司、揚げ物、リンゴやバナナ、ミカン、ピーナッツ、菓子類を口にしながらの談笑に時間がはやく過ぎていく。
アトラクションでは「コーラスYOU」のメンバー18名による歌のハーモニーが会場をやさしく包み、和やかな時がながれる。「北国の春」を中国語で合唱すると会場のあちらこちらからハミングが聞え、楽しい空気がただよっている。
3日は節分の日であり、豆まきが恒例となっている。やがて議長が急遽、袴と裃を着用し、渡邉会長ほか数名で豆まきとなり、各テーブルにいる面を着けた鬼たちに向かって袋入りの豆を投げつける。逃げ惑う鬼のしぐさに笑い転げる人たちに会場が盛り上がる。
春江町と坂井町の中国語教室で学ぶ人たちはこの日のためにと練習した歌を披露すれば、飛び入りの中国人も歌う様子は友好の証である。小学生の女児も楽しげである。
参加者は中国人研修生19名、市内居住者15名、来賓17名、協会員30名とコーラスYOUの方々も加わり、合わせて99名である。
テーブルには折り紙の鶴が全員分置かれ、その中にはチョコレートが入っており、会員手作りであり、もてなしの心があふれている。
研修生は3年間という期限のなかでふるさと中国を遠く離れた坂井市で生活するために習慣、文化の違いを数多く感じ、体験しているが、それもまた、帰国後のよき思い出、記憶になることだろう。
当協会が行っている1日バス研修旅行で初めて海を見て、岩の間に浮いているクラゲや小魚を発見して驚き、楽しんだ時の様子なども話題となり、話しの輪が広がっていた。
抽選会では、賞品の洗剤、インスタントラーメン、サラダ油、菓子類などに加え、白米5㌔入りなどがプレゼントされ、笑顔満載の中国人たちにあたたかな拍手がおくられた。
午後1時、予定通りに進行された祝賀会はすべてのプログラムを終え、暖かな日差しの中、思い出胸に会場をあとにした。
(当日の来賓の方々は下記の通り)

西川 一誠・福井県知事
坂本 憲男・坂井市長
田中 哲治・坂井市議会議長
川元 利夫・坂井市教育長
酒井 哲夫・福井県連会長
佐藤 寛治・坂井市議会議員
前田 嘉彦・坂井市議会議員
亀嶋 政幸・坂井市監査委員
川田 幸次・福井県連事務局長
原田 幹也・原田商事㈱会長
坪井 良彰・坪金織物㈱社長
前川 正智・前川ソーイング㈱社長
坪川 淳一・春江中コミニュティセンター長
辻岡喜代和・春江東コミニュティセンター長
山田 隆夫・江留上コミニュティセンター長